エネルギー回収推進施設 Energy recovery promotion facility
設備概要
処理方式 | 連続運転式焼却炉 |
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処理能力 | 134t/24h(67t/24h×2炉) |
受入・供給設備 | ピットアンドクレーン方式 |
燃焼設備 | 全連続燃焼式ストーカ式焼却炉 |
燃焼ガス冷却設備 | 廃熱ボイラ式 |
排ガス処理設備 | 減温塔、バグフィルタ、有害ガス除去装置、無触媒脱硝装置 |
通風設備 | 平衡通風方式、煙突(59m) |
余熱利用設備 | 蒸気タービン発電(定格出力2,880kW) |
給水設備 | 井水 |
排水処理設備 | ・生活排水は合併処理浄化槽で処理してプラント排水処理 ・ごみ汚水はごみと共に焼却処理 ・プラント排水はクローズド方式(循環再利用) |
排ガス基準値
規制項目(単位) | 規制値 |
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ばいじん(g/㎥N) | 0.02以下 |
塩化水素[HCℓ](ppm) | 80以下 |
硫黄酸化物[SOx](ppm) | 40以下 |
窒素酸化物[NOx](ppm) | 100以下 |
ダイオキシン類(ng-TEQ/㎥N) | 0.05以下 |
水銀[Hg](μg/㎥N) | 50以下 |
- ごみの流れ
「燃えるごみ」は収集車で集め、ごみピットへ投入・一時貯留します。ごみはピット内でごみクレーンにより攪拌・均質化してごみ投入ホッパへ投入します。その後、焼却炉へ送り、850℃以上の高温で焼却処理します。
- 灰・飛灰の流れ
焼却処理後の灰は灰ピットに一時貯留した後、資源化工場へ搬出し、セメント原料として有効利用されます。また、灰ガス中から、捕集された灰(飛灰)は飛灰貯留槽に一時貯留した後、山元還元で飛灰に含まれている鉛・カドミウムなどの金属類を再資源化します。
- 排ガスの流れ
ごみの焼却処分にて発生する排ガスは高温なので、ボイラで熱を回収して排ガス温度を下げます。この回収熱で高温・高圧の蒸気を発生させ、この蒸気を利用して発電します。排ガスはエコノマイザ、減温塔で約150℃まで温度を下げ、バグフィルタで排ガス中のばいじん等を捕集します。処理後の排ガスは煙突より屋外排気します。
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窒素酸化物
焼却炉の中にアンモニアを吹き込んで窒素酸化物を窒素と水に分解します。(この技術をNeoSNCR®️といいます)
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塩化水素・硫黄酸化物
排ガス中に消石灰を吹込み、還元反応させて除去します。
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ばいじん
バグフィルタ内に設置されている「ろ布」というフィルターでばいじん等を除去します。
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水銀
排ガス中に活性炭を吹込み、吸着して除去します。
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- 蒸気の流れ